いよいよ今週末に迫る合宿。本来であれば年明けに関西へ向かい、高校女子サッカー選手権の観戦と関西の強豪チームとの交流を楽しみたいところだが、例の感染症の関係でお隣石川県へ。来年こそはぜひ関西向かいたい。
2年前に関西遠征を行った際はアルベロ神戸さんをはじめ、コマーズアザレアさん、ワイヴァンさん、鳥取城北高校さんと3日間に渡って交流させていただき、選手権の決勝戦も観戦。大阪の臨海ホテルでお世話になりながら充実した日々を送らせてもらった。
県内では感じることのできない刺激が多く、女子サッカーをするチームがいっぺんに多く集まる環境が選手もそうだが、指導者の刺激にも励みにもなる。
その他にも京都精華中さん、グローリアガールズさん、ヴォーリズ学園さんなどにも再度お手合わせしていただきたい。
2年前は合同でしか遠征に行けず、試合をするにも助っ人をお願いしなければいけなかった。そんなチームでも嫌な顔ひとつせずお付き合い頂けた交流チームには本当感謝しかないし、今の現状をぜひ現地で報告したいと思っている。
当時の対戦チームは当たり前だけど、どのチームも人数も揃っている。わざわざうちのクラブと対戦する必要も無かったはず。一刻も早くそれなりに人数を増やして人数だけでも肩を並べるような組織にしないといけない。そう思いながら活動を続けて2021年には15人で活動をはじめ、来季にはいよいよ20人に届きそうな勢いだ。ここまで人数が増えたのは間違いなく2年前の遠征時にたくさんのチームに支えてもらいながら活動していた冬の遠征が原動力になっている。来年こそはその報告を現地でさせてもらえたらと思っている。
自立・自律
しかしながら去年、今年に行う石川合宿もなんだかんだ言って良いものである。
別荘の一棟借りて、買い出し、風呂準備、掃除、洗濯あらゆる家事を選手で行う。
もちろん試合もするし、トレーニングも行う。
チームの活動プラス普段なら家族が行ってくれることも自分達でやることになる。
親と出会わない、甘えの許されない環境で日程を過ごす。
これはとても大切なことであると常に思っている。
自分が風呂を用意していなければ、自分達が風呂に入れない。汗臭いユニホームで活動したりする。ご飯食べられないもしくは美味しくない。次のトレーニングにも影響が出る。そんな環境で過ごして気付く。自分以外のたくさんの人のサポートがあって成り立っているということに。日頃の感謝は逆境によって生まれるもの。心当たりあるはずだ、初めて一人暮らしを始めた時に食事の分量わからず大量に作ってしまったり、味付けがわかんなかったり、風呂、掃除などなどやらなければならないことが多く、「母ちゃんすげぇな」と思った時が。特に食事は全ての源。「自分が食べたものしか自分の身につかない」
昨年はなぜか水分の抜け切ったパサパサの春雨サラダをいただき、こちらもパサついているポテトサラダにも舌鼓を打った。美味しい肉じゃがにもありつけたが全体的には美味しい、美味しくないのバランスが6:4位で美味しく無かったように思う。個人的には肉じゃがが歴代でも最高に美味しかった。しかし彼女たちはあれも美味しかった、これも美味しいと口々に言っていたが、自分達で作ったものに無理やり美味しいと納得させているような雰囲気を感じざるを得なかった。今年は比率が逆転していることを心から祈っている。
ご飯を作っている間に誰が何をする、洗濯は、風呂の準備は?など役割を分担してなるべくスムーズに行えるように。この辺りも失敗と経験がものをいう。全て同時進行していく。日替わりで食事担当を決め、弁当も作る。1発短期集中での遠征では培われないものでもある。長期間活動を共にすることで培われるものがある。最初の方は頑張ろうってできるんだ。3日目、4日目から怪しくなってくる。そしてなにかしらミスしたり甘えたりしてくる。ここで立ち直れるかどうか、他人事で済ますのではなく、自分事として捉えられるかがかなり大事だ。ここで一皮剥ける経験上選手は後々伸びてくる。逆にこれができない選手はいくら優秀だろうが伸び悩む。
プレーの話ではないかもしれないが、やることはきっちりやる選手かそうでない選手かはこういう長期合宿でも見える。結局は自己管理がきっちりしている選手は家事も上手いことが多い。たまに本当に何もできないけどサッカーだけはスーパーな「選手」もいるが、その人は決して「人」としてはスーパーではない、むしろ駄目だと思う。
あくまで育成年代に関わるチームだからこそ、自立や自律に向けて関わっていける合宿も必要だと思っている。
合宿が始まってからはSNSを通じて色々発信していこうと思っていますのでよければ応援してやってください。
Comments