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サッカー歴は本当に重要?遅くから始めることに対して恐れることはない

久しぶりの連続投稿になります。スタッフの河端です。

肉離れ治ってきました。徐々に動き出したいと思います。


実は私はお隣の石川県で高校年代の指導にもあたっています。

その高校が先日新人戦を行いました。その時の出来事で色々と感じたことがあるのでそれも交えて。

 

石川県の現状

 

福井県は高校年代では福井高校さんの一校のみですが、なんと石川県では星稜高校や金沢伏見高校、内灘高校、金沢市立工業高校、七尾高校、大聖寺高校が部として活動しており、そのほかにも同好会で活動している高校もいくつか聞いております。


県で予選も行えたり、交流も活発に行えたりと県内でも高校年代が充実してきている印象です。

しかし、選手はほぼ高校からサッカーを始めた選手。一部の経験者がチームを引っ張るという形態をほとんどのチームが取っている為、お世辞にも高いレベルとは言えませんがどの高校も精力的に活動しています。

そんな状況でもあるので経験者で無い選手への指導を女子サッカー部の顧問の先生方は皆様四苦八苦しております。

 

出会いから現在まで

 

その高校の中の一つの高校に外部指導で入らせてもらったのが7月中旬。

顧問の先生も専門競技ではない方なので指導に関しては困っていた様子でした。


そこから8月に遠征をフェニックスと一緒に行ったり、通常時の練習も開始時の一時間だけ指導も行い。週末はなるべくフェニックスの選手たちと合同で行動し現在まで活動しました。


合間に挟まった大会は全日本女子フットサル大会がありましたが、サッカーにつなげる為

のアプローチを行い、選手たちはフットサルの専門的な知識をほぼ入れないまま大会に望み惜しくもトーナメント途中で敗退しました。

やってきた練習はコツコツと基礎的な事と戦術的な事を毎回説明してから練習に取り組んでもらい、ボールに嫌われていた彼女たちは徐々にボールに遊んでもらえるようになってきました。笑

まだまだ「ボールは友達」レベルには遠く及びませんが、かなりのスピード感を持って成長していると思います。


そして先日行われた新人戦。結果は苦戦に苦戦を重ねて3位を勝ち取ってくれました。

部員もままならず7人にソフトボール部員を助っ人で入ってもらい、本当なら試合を行うだけでやっとだったと思います。

ボールを止めることは明らかに出会った当初よりも成長しており、チャンスメイクを未経験者が演出出来るようになって、得点も未経験者が出来るところまで成長してくれました。


 

サッカー歴は必要?

 

サッカーは始めるには早ければ早いほど良いの?

キッズスクールまでやっているクラブが何言ってんだ?と言われそうですが、早めに運動をすることは推奨しています。そこは間違いなく。


サッカー歴は「経験値」

・ボールをたくさん触る

・試合経験を積む

・必要な動きを習得する

など


それらの経験を「経験」として捉えられるか、ただの「出来事」として流していると全く成長が繋がりません。

以前のブログでも挙げましたが、「ただ試合をする」ことに得られるものは少ないです。

「試し合う」→「分析」→「共有」→「実践」→「試し合う」の流れが大切。


始めるのは遅いのは不利であることに間違いはありませんが、何が必要なのか、何を習得できたのかを分析、確認し自分自身の糧にしていくことで確実に成長していきます。

関わる人の考え方や問題提起の仕方によって選手の成長は変わっていきます。

どこまでを課題とするのか、何を分析するのか、選手に対してどういう話するのか。


今回一定の成果を出すことが出来た彼女たちのこれからにも期待したいです。

まずは何に課題を感じているのか。聞ける時が楽しみです。



 

指導者として勝つことよりも嬉しかったこと

 

余談です。ここから先はその新人戦での出来事なのでタイトルにある話から完全に脱線しますので興味のある方のみお読みください。


新人戦を戦っている中で嬉しかったのは選手の精神的な成長。

悔しいそぶりや、勝って嬉しいなどの感情の起伏の少なかった彼女たちが大会を通して徐々にチームとして競技に向かっている様子が見て取れたこと。

ピッチ・ベンチが一体となり戦い観戦していた関係者だけでなく、他校の先生方からもお褒めの言葉を頂けました。


個人的には継続して3ヶ月指導していたので上達しているのはわかっていましたが、その大会で始めて彼女たちの試合を観戦した他校の先生が「非常に好感のもてるチームでした」とおっしゃってくださいました。

話を聞くと、選手それぞれの決断が誰かに身を委ねているのではなく、自発的に行動し、その様子を感じ取りその他の選手が呼応するように連動する。そんなことを仰ってくださいました。

「私はサッカーはよくわかりませんが、チームって感じがしました」

この一言に色々詰まっていました。


指導している高校は経験者が一人います。実力的にはその子はやはりチーム内では頭ひとつ抜けていますが、決して傲ることをせずチームに対して献身的な動きをしてくれていました。その他の選手も決してその一人の経験者に頼りきりではなく自らアクションをおこし、その経験者を助け、起点にもなろうとしています。

誰も卑屈にならず、献身的に頑張る姿をその先生は受け取ってくれました。

ただサッカーが上手いだけでは人の心に届かない。応援したいな。頑張ってほしいなと思えるチームに成長してきたんだなと感動しました。




人数もままならず、ボールに遊ばれる選手たちですがそんな高校生がどうやって成長していくのかも期待してやってください。

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